2021年8月で購入から丸3年が経ち、現在の総走行距離は約47,000kmほどです。X3の紹介も含めて、3年間乗り続けた感想や使い勝手、購入当初と変わったことなどをまとめました。
購入モデル
グレード:X3 xDrive20d M sport
年式:2018年式
ボディカラー:アルピン・ホワイト
乗り出し価格:約7,890,000円(本体+オプション+諸経費込)
全長x全幅x全高 | 4,720×1,890×1,675mm |
ホイールベース | 2,865mm |
エンジン | 直列4気筒DOHCディーゼル |
総排気量 | 1,995cc |
最高出力 | 190PS(4,000rpm) |
最大トルク | 400Nm(1,750-2,500rpm) |
燃料(JC08モード) | 17.0km/L |
乗車定員 | 5名 |
エクステリアとインテリア
現在3代目となるX3は、先代と比べてみると違いがよくわかります。
(左から2代目・3代目・初代)
フロントは、キドニーグリルが大型化しフォグランプが丸型から長方形になりました。ボディサイズも微妙に拡大され、全体的にスッキリとした印象になり存在感があります。
(左から初代・3代目・2代目)
リアは、テールランプのデザインが変わり、凹凸感にメリハリが出ています。マフラーも片側だったのが、左右2本出しとなりスポーティ感が増しました。
・インストルメントパネル
BMWでは、ナビの設置位置が少々工夫されており、「ドライバーの目線と同じくらいの高さ」で「ドライバー側に向いて(正面から見ると斜めっている)」取り付けられているので、視認性が良く安心して運転ができます。
ナビはコマンドでもタッチでも操作可能で、音声認識も付いています。
・センターコンソール
非接触充電器(置くだけ充電)が標準装備で付いており、コードレスでいつでも充電出来るのでとても重宝しています。充電速度もまずまずで「遅い」と感じたことはありません。
シフトレバーも操作性が良く位置もちょうど良いです。コンソールボックスも深さがあるので、必要最低限のものは問題なく詰め込めます。
個人的に便利な機能・装備
ステアリングの左側に付いているボタンで「走行速度(1km/h単位・10km/h単位)」と「前の車との車間距離」を設定でき、前の車に追従し停止&再発進までを行うことが可能です。
完全停止(0km/h)した後から約2秒程度以内であれば、何もしなくても自動で再発進します。2〜3秒以上経過した後は、「RES CNCL」ボタンを押せば前回の設定のまま動き出します。
加減速や発進・停止は非常に滑らかなのでストレスは全くありません。2014年式メルセデスの時は減速と停止が結構雑でした。(今は改善されていると思います)
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X3のブレーキホールドは、オートなので一度オンにしたら手動でオフにするまで起動し続けます。アクセルを踏むと自動で解除される仕組みです。
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目的地を設定すると、メーターパネル内にもナビの情報が簡易的に表示されます。「○○km先左折」や「どこの車線にいれば良いか」などが早めに表示されるので、初めて走る道路や複雑な道路でも迷わずに走行出来ます。
テールゲートの下部に足をサッと入れるだけで、開けたり閉めたりすることが出来ます。両手が塞がっている時にとても便利です。
もちろん、キーやテールゲートのボタンで開閉することも可能です。テールゲートに付いているボタンで閉める時は、「施錠せずに閉める」と「すべてのドアを施錠して閉める」の2種類のボタンが付いています。
後方の様子と真上から見た様子を一画面で確認することができます。バックギアに入れるかパーキングボタンを押すとナビに映像が表示されます。
画面で見る位置と実際の位置に誤差はほとんどなく、狭い駐車場やギリギリまで幅寄せした時などに便利です。
周囲に障害物があった際に「ピピピ」という警告音が鳴ります。障害物との距離に応じて、(遠い)黄緑〜オレンジ〜赤(近い)と色が変わっていきます。最も近いとされる赤色の状態でも約15cmほどの余裕があります。
ドライバープロファイルに運転者の個人設定を複数人分メモリーさせることが出来るので、複数人でクルマを共有する場合には非常に便利な機能です。
ルームミラーだけは電動ではないので、手動で変えなければなりません。
他のクルマが死角に入っている時や接近している時に、サイドミラーのインジケーター(▲マーク)が点灯します。
BMW純正ドライブレコーダーはオプションで前後に付けています。
365日常に青いランプが点滅しているので「録ってますアピール」にもなり、人やクルマが一定の距離以上近づくと点滅スピードが速まります。常時録画は1分間ずつの記録、イベント録画は30秒の記録となり、急カーブや段差などのちょっとした衝撃でもイベントとして録画されます。
ちなみに、画質は中の中レベルです。
イマイチな機能・装備
X3のワイパーは雨滴自動感知モード(AUTO)の手動モードがあります。オートワイパーは、個人的には感知が鈍いように感じてしまい、雨量に応じて手動で調整することの方が多いです。オートワイパーはメルセデスの方が好きでした。
レーダーの検知力は問題ないものの、必要ないので使用していません。ステアリング&レーン・コントロール・アシストを起動中に車線を外れかけると結構な力で押し戻してきます。
ボタンひとつで駐車場所を検知&自動駐車が出来ますが、動作が遅すぎて使い物になりません。
X3は、全席ドアポケットに小物入れがありません。ドアの下部にあるポケットは深く広く、一般的なティッシュケースや500mlのペットボトルも入ります。
乗り心地
100km/hの高速走行でも車体やステアリングがブレないので、速度感覚が狂いやすくなると思います。
また、窓を閉め切っていれば、結構な強風でも気付かないくらい静粛性が高いです。X3のディーゼル音については賛否両論あるようですが、ショーファーカーではないので私は全く気になりません。
全幅1,890mmと決してコンパクトな車ではありませんが、見た目よりもずっと取り回しが良いのでサイズに不満を感じたことはありません。
シートは本革でしっかりとした厚みがあり、ランバーサポートによってバックレストの空気量を調節出来ます。程よい硬さとクッション性で、長時間座っていてもお尻が痛くなりにくいです。
前席は、助手席とも距離があり足元も広々としていますが、SUVなので後部座席はあまり広くありません。
私の場合は、後部座席に人を乗せることはない(荷物のみ)ので気になりませんが、大人複数人で乗る場合には少々窮屈に感じると思います。
また、後部座席は背もたれの角度を調節出来ないので、人によっては疲れやすいかもしれません。
走行性能
一定量チャージすると、しばらくの間はアクセルなしでもグーーンと進んでしまうので、前のクルマとの車間距離を十分に取っていても、すぐに追いついてしまい結局ブレーキを踏むハメになることが多々あります。
特に、下り坂では回生システムだけでかなりのスピードが出てしまい、周りのクルマと速度が合わなくなってしまいます。
X3には、「ECO PRO」「COMFORT」「SPORT」の3種類の走行モードがあり、それぞれメーターパネルのデザインも変わります。
COMFORTが可もなく不可もない均整のとれた走行モードで、ECO PROはひたすらもっさりだけどエコ、SPORTは加速性や瞬発性が良く、他のモードとの違いがはっきりとわかります。
ステアリングは重めですが、最小限の動作でしっかりとキビキビ動くので急カーブの多い首都高などでも楽に走れます。
また、ブレーキもしっかり効くので安心して運転出来ますが、ブレーキの効きが良い分ブレーキダストは非常に多くすぐに汚くなります。
購入から丸3年経過した現状
購入から1年半くらいまでは、「障害物はないのに稀に警告音が鳴る」「急にどこからか『プゥ』と高音が出る」「ワイパーが引っかかる時がある」という3点の不具合的なものがありましたが、丸3年経過した現在では、いずれも起こらなくなり快適に乗っています。
特に気になるところもなく、点検や8月の車検でも問題ありませんでした。
購入当初は、街乗り以外にも高速道路での長距離移動が多かったのですが、コロナ禍になり街乗りのみになってしまったので平均燃費がみるみる落ち、毎日渋滞ばかりの地域に住んでいるので、今では12.5km/L前後です。
以前、高速8:一般道2で1,200kmほど走行した時は、1回の給油で1000km以上走れました。
X3のディーゼルの燃料タンクの容量は60L(ガソリン車は65L、M40dは68L)です。
私は毎回コストコのガソリンスタンドで給油しているので、残り5〜10Lくらいからの満タン給油でも7,000円を超えたことはありません。
価格層の近いレクサス・RXは大量に走っていますが、X3はそこまで売れているクルマではないので量産車でもなくレア車でもなく、たまにすれ違って「お?」となるくらいの丁度いい遭遇率です。
まとめ
購入から3年経って目新しさはなくなりましたが現在でも楽しく運転しています。コロナ禍になってからは街乗りばかりなのでECO PROでもっさり走っています。。