一度使ったら便利すぎてやめられない「オートブレーキホールド機能」について詳しくご紹介していきます。
私自身、2014年からずっとブレーキホールド搭載車に乗っており、ホールド機能が付いていないクルマには極力乗りたくないと思ってしまうほど愛用しています。
近年では、国産車・輸入車ともに搭載車が続々と増えてきているので、どのメーカーのどの車種にブレーキホールドが搭載されているのかもご紹介します。
・ブレーキホールドとは
・ブレーキホールドの使い方
・ブレーキホールドのメリットとデメリット
・ブレーキホールド搭載車一覧
ー国産車ブレーキホールド搭載車
ー輸入車ブレーキホールド搭載車
・BMWのブレーキホールド
・メルセデス・ベンツのブレーキホールド
・関連記事
・オートブレーキホールドを体験しよう!
・オートブレーキホールドキットで自動オンに!
・まとめ
ブレーキホールドを端的に言うと、信号待ちなどでの停止時にブレーキペダルを踏んでいないくてもブレーキを維持する機能です。「オートブレーキホールド」「ブレーキホールド」「ホールド」などと呼ばれており、メーカーによって表現が異なります。
車が完全に停止するとブレーキ機能が保持され、ブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持し続けます。
オートマ車の場合は、ブレーキを踏んでいないと勝手に進んでしまうクリープ現象が起こりますが、ブレーキホールドをオンにしておけば、ブレーキから足を離してもクリープ現象は起こりません。
※ホールド作動中でも完全停止(0km/h)までいかなければ、クリープ現象は起こります。
各メーカーによって機能や使用方法は異なりますが、一般的には、シフトレバー付近に「ホールド」のボタンがあり、このボタンでホールドのオン・オフを切り替えます。
ただし、国産車の場合は、エンジンを停止すると自動的にホールド機能もオフになってしまうため、毎回エンジン始動後にオンにしなければならない車種がほとんどです。
一方で、輸入車の多くは一度ホールド機能をオンにしたら自ら解除するまでは作動し続けるのため、国産車よりも利便性が高いと言えます。
また、メルセデス・ベンツやポルシェの場合は、ボタン式ではなく停止後にブレーキペダルを奥にぐいっと踏み込むことで、ホールド機能が作動する仕組みになっています。
どちらの仕組みでも、ブレーキホールドが作動している間は、メーターパネル内のどこかに「ホールド機能がオンになっていること」「ホールド機能が作動中であること」の2つのサインが表示されています。
○信号待ちや断続的な渋滞などでのブレーキの踏みっぱなしによる疲れがなくなる
○発進する時は普通にアクセルを踏むだけで良いので楽
○身動きが取りやすい(停止中に後部座席の荷物を取ったり、駐車券を取る時など)
○クリープ現象を活用したい場面(駐車中などの細かな切り返しの時)では、いちいち停止してしまい鬱陶しい
→この場合はメルセデスのようなべダル式が便利です。ペダル式の場合、ブレーキペダルを奥まで踏み込まなければホールドが作動しないため、クリープをしっかり活用することが可能です。
ボタン式であっても、ある程度乗り慣れていれば「どのタイミングでホールドがかかるか」が感覚でわかるようになってくると思います。
オートブレーキホールドは非常に便利な機能ですが、便利が故の弊害も多く発生しています。
あくまでも補助機能の一部として使用し、安全確認やルールを守って運転しましょう。
・現行車に限ります
・日本に正規販売店があるメーカー・車種に限ります
・個人調査のため情報に誤りがある場合があります
カローラ(一部オプション) | カローラ ツーリング(一部オプション) |
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キックス | ルークス(一部設定なし) |
セレナ(一部オプション/設定なし) | スカイライン(ハイブリッドのみ) |
エクストレイル(一部設定なし) | デイズ(一部オプション/設定なし) |
ノート |
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MAZDA6 SEDAN | MAZDA6 WAGON |
CX-3 | CX-30 |
CX-5 | CX-8 |
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シビック ハッチバック | シビック セダン |
CR-V | ヴェゼル |
クラリティFUEL CELL | クラリティPHEV |
レジェンド | NEW アコード |
インサイト | NSX |
フィット | N-WGN |
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XV | フォレスター |
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ekクロス スペース(オプション装備/一部設定なし) | ekスペース(オプション装備/一部設定なし) |
タフト | アルティス |
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UX | NX |
RX |
全車種 |
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A7 | A8 |
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TT |
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ゴルフ オールトラック | ゴルフ トゥーラン |
ティグアン | シャラン |
パサート | アルテオン |
T-Roc |
V60 | V90 |
S60 | XC40 |
XC60 | XC90 |
CT6 |
現在乗っているBMWのブレーキホールド機能をご紹介します。

電動パーキングブレーキの下にオートホールドのボタンがあり、このボタンでオン・オフを切り替えることができます。
BMWは、完全にオートなので一度オンにしたら手動でオフするまで作動しっぱなしですが、主に国産メーカーではエンジン始動後に毎回オンにしなければならない(エンジンを切ると勝手にオフになる)クルマがほとんどです。

ブレーキホールド作動中は、液晶メーターに「AUTO H」と表示され、その右側にパーキングブレーキがかかっていることを示す「P」マークが表示されます。
BMWのブレーキホールドはとても優秀で、立体駐車場の急勾配の坂道などでもしっかりと停止状態を維持しますし、発進時に後退したことは一度もありません。
現在のBMWの前はメルセデス・ベンツに乗っており、2014年当時はブレーキホールド機能自体が珍しく、最初に使った時は感動したのを覚えています。乗り換えの時もブレーキホールドが付いているクルマが第一条件でした。
メルセデス・ベンツの場合は、ボタン式ではなく停止後にブレーキをぐいっと奥に踏み込むことでホールドが作動するという仕組みです。

ホールド作動中は、メーターパネル内中央に「HOLD」と表示され、発進はアクセルペダルを踏むだけです。
ただ、ブレーキの踏み込みが甘いとホールドがかからないので、ホールドをかけたと思いきやかかっておらず、ひどいカックンブレーキになってしまう時がありました。
ボタン式の方が楽なんじゃないの?と思われる方もいると思いますが、慣れてしまえばどちらも使いやすいと思います。
・【国産車】全車速追従付クルーズコントロール搭載車種一覧!標準装備orオプションの価格は?
・【輸入車】全車速追従付クルーズコントロール搭載車種一覧!標準装備orオプションの価格は?
ブレーキホールド機能は非常に便利な機能ですが、今までは搭載車が少なかったことから、まだまだ認知度が高くないように思います。
最近では、ブレーキホールド搭載車も増えてきたので、まだ体験したことがない方は、カーシェアリングで1日体験してみることをおすすめします。
「ブレーキホールドは必要ない」という意見も耳にするので、まずは自分に合うかどうかを試してみてはいかがでしょうか。
ディーラーでの試乗でもOKですが、一般的に試乗できる時間は長くても30分程度です。
短時間の試乗だと、単純に「進む→停止」の繰り返しなので、出来ればカーシェアリングで半日〜1日レンタルして、いろんな場面やタイミングで使用してみた方が、ブレーキホールドの活用方法をたくさん知れると思います。
C-HR / トヨタ | インプレッサ / スバル(※) |
XV / スバル(※) | CX-5 / マツダ(※) |
セレナ / 日産(※) |
C-HR / トヨタ | RAV4 / トヨタ |
ハリアー / トヨタ(※) | アルファード / トヨタ(※) |
ヴェルファイア / トヨタ(※) | エクストレイル / 日産(※) |
セレナ / 日産(※) | XV / スバル(※) |
フォレスター / スバル(※) | CX-5 / マツダ(※) |
XC40 / ボルボ | XC60 / ボルボ |
V60 / ボルボ | Aクラス / メルセデス・ベンツ |
Cクラス / メルセデス・ベンツ |
オートブレーキホールドキットは、エンジン始動後に毎回ホールドがオフ状態からスタートするのを、毎回オン状態のままスタートできるキットです。
設置や取り扱いは自己責任となりますが、販売会社によっては取付サポートデスクや1年保証があるので、興味があればぜひやってみてください。
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少し前までは、各メーカーの上級モデルにのみブレーキホールドが搭載されることが多かったものの、ここ最近ではそれ以外のモデルにも装備されるのが主流になってきました。
特に、マツダやスバルでは比較的安価なモデルにも標準装備で搭載する傾向が強く、企業努力が進んでいるように感じます。
これからもどんどん普及していくと思われるブレーキホールドは、慣れてしまうと本当に手放せなくなるくらい便利な機能なので、ぜひ試してみてください。