2023年世界で最も売れた車になる可能性があると言われている「テスラ モデルY RWD(20inch)」で3000km走行した際の走行性能や航続可能距離、かかった電気代などについてまとめました。
◇基本情報
車種:テスラ・モデルY(2023)
グレード:RWD / ロングレンジ / パフォーマンス
航続可能距離:[カタログ値] 507km / 605km / 595km
車両本体価格(2023.6現在):5,871,600円 / 6,797,600円 / 7,581,600円
モデルY RWDの走行性能
モデルYの0-100km/hは、RWDで6.9秒、ロングレンジで5秒、パフォーマンスで3.7秒となっており、BEVならではの初速からトルクフルな走りは、明らかにガソリン車とは違う感覚です。
RWDはモデルYのエントリーモデルではありますが、加速に関しては何の不自由も感じません。特に、加速しなければならないような状況下での合流や追い越しでは非常に便利で、変速ショックが一切なく大変スムーズです。
しかし、乗り心地に関しては特別良いとは言えず、凸凹した道路やマンホールなどの段差を通過する際はそれなりの振動があるので、ある程度上級ランクの車から乗り換える場合にはかなり気になるかもしれません。
ハンドリングでは問題なくクイックに反応しますが、全長4751mm×全幅1921mmでホイールベース2890mmとやや大型サイズであるため小回りは利かず、通る道路や駐車場は多少選ばないといけなくなります。
ワンペダル走行が便利すぎる
BEV全般(と一部のハイブリッド車)に言えることですが、「ワンペダル走行」は一度慣れてしまうと便利すぎて手放せなくなるくらい快適です。
ワンペダル走行とは、アクセルペダルだけで加減速を行うことを言い、アクセルの戻し加減によって回生ブレーキの効きの強さが変わります。
テスラの場合は完全停止機能(ホールド)まで標準装備されていますが、メーカー・車種によっては完全停止までは出来ないものもあります。
もちろん、通常走行モードにも切り替えられるので、ワンペダルが扱いにくいと感じれば使う必要はありません。
ワンペダル走行のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
ブレーキペダルをほとんど踏まないため、パッドが減らない ペダルの踏み替えによる疲れがない 急カーブや交差点侵入前の原則が非常に楽 通常走行よりも電費が良いため節電にもなる | ある程度の回生がかからないとブレーキランプが点灯しないため、追突されるリスクがある 操作に慣れていない or 下手だと、超下手な人が運転するマニュアル車に乗っているような感覚になる |
モデルY RWDの実際の航続距離
モデルY RWDの満充電時の航続距離は公式で507kmとされていますが、私の場合は440km前後といったところです。
航続距離は、運転の仕方や走行環境などによって大きく変わってきますので、購入を検討している場合にはカタログ値の-50km〜-100kmを想定しておくと良いでしょう。
航続距離400kmは不便なのか
結論から言えば「想像していたよりは不便ではない」です。
もちろん航続距離が多いに越したことはないですが、私の生活スタイルの場合、多くても1回あたり50km程度の走行で週に1度自宅で満充電にすればOKなので特に困ったことはまだありません。
使用頻度の多い人や長距離移動が多い人には現状のBEVは不便に感じるかもしれません。
モデルY RWD(20inch)で3000km走行した際の電気代
以下がモデルY RWDの使用状況・環境となります。
- 走行距離3000kmの総充電量は405kWh
- ほぼ100%自宅充電(スーパーチャージャーは8kWhのみ)
- 一般道:高速=9:1
- 平均電費は128Wh/km
1kWhあたり35円として計算すると、3000kmの走行で14,175円の電気代がかかったことになり、同サイズのガソリン車と比較するとかなり安く済みます。
契約している電力会社やプランによってはさらに安く出来たりもしますので、自分の生活スタイルに合わせて見直してみるのも良いと思います。
BEVの充電はめんどくさいのか
私の場合はほぼ100%自宅充電で、週に1回夜間に充電しています。
充電残量が15%くらいになったら充電するようにしており、200Vの自宅充電では想像以上に時間がかかります。残量10〜15%程度から充電した場合、満充電までに20時間近くかかることもありますが、プラグを挿して放置しているだけなのであまり気になりません。
ただし、自宅充電をする際にはセキュリティ対策はしっかりと行うことをおすすめします。
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