アメリカの自動車メーカーであるフォードが販売しているスポーツカー「マスタング」は、1964年の登場以来、2020年現在で7代目です。
そのマスタングをベースとしたSUVタイプの電気自動車「マスタング マッハE(MUSTANG MACH-E)」を2020年後半に発売、2021年にデリバリー開始されることが予定されています。
今回は、フォードのSUV電気自動車「マスタング マッハE」について詳しく紹介していきます。
※フォードは2016年に日本市場から撤退してしまったため、日本には正規販売店はありません。
マスタング マッハEの発売時のグレードは5種で、価格は約470万円から約647万円となっており、競合車のテスラ・モデルY(日本未発売)と同程度の価格です。(1ドル=107円にて換算)
マスタング マッハEのボディサイズは、コンパクト〜ミドルクラスでアメリカ車のSUVとしては比較的コンパクトなサイズです。
フル充電時の航続可能距離は、スタンダードレンジで337km、エクステンデッドレンジで最大482kmとされており、パフォーマンスモデルの最高出力/最大トルクは465PS / 829Nmとパワーと加速性能に長けています。
【スタンダードレンジ】バッテリー容量:75.7kWh(リチウムイオンセル288個)
【エクステンデッドレンジ】バッテリー容量:98.8kWh(リチウムイオンセル376個)
・最大150kWのDC急速充電(SELECTのみ最大115kW)
・フォードモバイルチャージャー標準装備(120V / 240Vに対応)
・LEDシグネチャーライト
・シーケンシャルリアターンシグナル
・オートハイビーム機能付LEDリフレクターヘッドライト
・オートハイビーム機能付LEDプロジェクターヘッドランプ
・サイドドアEラッチ
・ハンズフリー
・フット作動式パワーリフトゲート
・パノラマ式固定ガラスルーフ
※グレードにより異なる
・ワイヤレス充電パッド
・アンビエントライト(マルチカラー)
・前席シート / ステアリングヒーター
・メモリードライバーシート / ミラー
・Bang&Olufsenサウンドシステム(10スピーカー)
・メタリックペダルカバー
・FordPass Connect(充電インフラ)
・TM Next Generation Sync(インフォテイメントシステム)
・コネクテッドナビゲーション
・10.2インチデジタルクラスター&15.5インチタッチスクリーン
・PAAK(スマートフォンによるリモート操作)
※グレードにより異なる
・リバースブレーキアシスト
・リバースセンシングシステム
・ブラインドスポットモニター
・レーンキーピングシステム
・リアカメラ、360度カメラ
・オートハイビーム
・全車速追従ACC
・レーンセンタリングアシスト
・ステアリングアシスト
・音声起動ナビゲーション
・パーキングアシスト
※グレードにより異なる
DC急速充電を利用すれば、10分で約100km分の充電が可能です。
インフォテイメントシステムは、15.5インチのタッチスクリーンを採用しており、クラウドベースの接続、無線アップデート機能、音声認識などが可能です。
SYNC®4A通信システムによって、AIの学習機能によりドライバーの好みを学習し、車両の品質や機能が随時アップデートされていくため、非常に利便性が高いと言えます。
また、15.5インチのタッチスクリーンは、タッチ、スワイプ、ピンチコントロールで感覚的に操作が可能です。
手持ちのスマートフォンから、車両のドアロック&解除、リフトゲートの開錠、車両のオン/オフなどのリモート操作が可能です。
ブレーキング時に失われるブレーキエネルギーの約90%以上を捕捉して再利用し、バッテリーを再充電することが可能です。
フォードモバイルチャージャーは120Vコンセントおよび240Vコンセントに対応しており、10分で約100kmの充電が可能(DC急速充電)と言われています。
また、フォードの家庭用充電器(フォードコネクテッドチャージステーション)はWi-Fiに対応しており、一晩でフル充電が可能です。
アメリカ国内の約13,500以上の充電ステーションを利用することができます。
(ファーストエディション含む)
エクステンデッドレンジ
※「テスラ・モデルY」は日本未発売です。
マスタング マッハEは、欧州車よりも良心的な価格設定かつ大胆で洗練された内外装デザイン、最先端の通信システムを採用しており、高品質・高性能なクルマに仕上がっています。
アメリカのEV市場をテスラが独占している中で、マスタング マッハEの発売によってどの程度テスラ離れが生じるのかが、今のところは不明瞭ですが、フォードの他にもシボレーやキャデラックなどの米国メーカーもEV開発が進んでいるので、今後はさらにEV車種が増加します。
また、日本でマスタング マッハEを購入するとなると、車両の輸入を行なっている会社などでの購入となりますので、車両価格がかなり上乗せになってしまいますが、「絶対に購入できない」わけではありません。
すでに、マスタング マッハEのデリバリーが開始されたら輸入すると公言している会社もあるようです。
日本のEV市場も、2021年にかけて日産・アリアやホンダ・ホンダe、ポルシェ・タイカンなどと発売およびデリバリーが予定されているので、今後のEV市場の動きに注目です。